ちゃんみなさんがプロデュースするガールズグループオーディション「No No Girls」のボーカル課題曲でも歌われた『ダリア』。
オーディションで『ダリア』を歌われた参加者の歌声に衝撃を与えていましたが、今回はそのダリアについてのお花について深掘りしていきたいと思います。
♪ちゃんみな『ダリア』
Once upon a time
There was a little girl
君によく似た
Oh darling 君に似てた
彼女はまるでタイガーアイ
無数の欲より大事な
夢を見つけては掴んでしまった
ある夜雨が降っていた
濡れた瞳にぼやけた
嘘のように美しい
ダリアが微笑んでた
I want thesame one
I want thesame one
それが欲しいのと吐き捨てこう言った
引き換えに何が欲しい?
奏でろ賛美歌
無知なメロディーはハイ
たかが心なら差し上げたいわ
And then I... 甘ったるい願いね
そして彼女はjust a ダリアのように
No... ダリア
ダリアにはたくさんの品種がありますが、みなさんはこの曲を聴いてどのダリアを思い浮かべますか?
まずはダリアの歴史について深掘りしていきましょう。
ダリアは、その華やかな姿から「花の王様」とも呼ばれ、多くの人々に愛されています。この美しい花の歴史は、遥か彼方のメキシコにまで遡ります。
メキシコの高原地帯が原産であるダリアは、アステカ文明の時代から観賞用として栽培されていました。その鮮やかな色彩と多様な形状は、人々の心を捉え、大切に育てられてきました。
18世紀後半、スペインの植物学者によってヨーロッパに紹介されると、その美しさは瞬く間に広まり、多くの品種が生まれました。特に19世紀にはダリアブームが到来し、園芸家たちは新たな品種を生み出すことに熱中しました。
日本へは、1842年(天保13年)頃にオランダから長崎出島を経由して導入されました。当初は「天竺牡丹」と呼ばれていましたが、後に「ダリア」と呼ばれるようになり、明治時代以降、日本でも盛んに栽培されるようになりました。
次に、花言葉について深掘りしていきましょう。
ダリアの花言葉は、その華麗な姿から連想される「優雅」「気品」「華麗」といった言葉が一般的です。まるで王冠をつけたような豪華な花は、見る者の心を惹きつけ、特別な存在感を放ちます。
しかし、ダリアの花言葉には、もう一つの側面があります。「裏切り」「移り気」「気まぐれ」といった、少しネガティブな言葉も存在するのです。この言葉の由来は、18世紀にヨーロッパに渡ったダリアが、一時的に上流階級の間で流行したものの、すぐにその人気が衰えたという歴史に関係しています。
ダリアの花言葉が持つ二面性。それは、ダリアという花が持つ複雑な魅力を象徴しているのかもしれません。美しさとともに、儚さや脆さ、そして人間の心の奥底にある複雑な感情を映し出しているかのようです。
ダリアの花言葉は、その花の色によっても変化します。
赤色:「華麗」「栄華」
その鮮やかで深みのある赤色は、まるで燃え盛る炎のようであり、華やかで目を引く印象を与えます。
白色:「感謝」と「豊かな愛情」
純粋で美しい白い花は、古くから平和や調和、そして愛情を象徴してきました。
黄色:「優美」
上品で美しいという意味の「優美」という言葉は、黄色のダリアが持つ、少し控えめながらも華やかな雰囲気によく合っています。
ダリアの花言葉は、品種によっても様々です。
皇帝ダリアは、他のダリアに比べて非常に背が高く、すらりと伸びた茎に大きな花を咲かせます。その堂々とした姿から、「威厳」や「高貴」といったイメージが連想されるかもしれません。しかし、花の色は柔らかなピンクや紫が多く、その花びらは透き通るような美しさを持っています。この対比が、まるで気高い女性が内に秘めた純粋な心を表しているように感じられ、「乙女の真心」や「乙女の純潔」といった花言葉が生まれたのでしょう。
深紅の色は、昔から権力や高貴なものを象徴する色として捉えられてきました。黒蝶ダリアの深紅は、まさにそのイメージを体現しており、「威厳」という言葉がぴったりと当てはまります。また、その妖艶で美しい姿は、見る者の心を惹きつけ、思わず見入ってしまうほどの「優雅さ」を感じさせます。
深紅の色は、まさに燃え上がるような情熱を表現しており、その情熱は永遠に続くような力強さを感じさせます。また、「純愛の君」は、その美しい花姿から、「高貴」「気品」といった花言葉も持つことができます。深紅の花びらが重なり合い、まるで王冠のような豪華な姿は、まさに高貴な雰囲気を漂わせています。
燃え上がるような赤やオレンジの色合いは、まさに情熱そのもの。太陽に向かって力強く咲く姿は、見る者の心を打ち、活力を与えてくれます。まるでステージの上で歌い上げる歌手のよう、熱く激しいパフォーマンスをしているかのような印象を受けます。
金魚花火ダリアは、その名の通り、夏の夜空に打ち上げられる花火のような華やかさを持ち合わせています。赤と白のコントラストが鮮やかで、まるで金魚が群れをなして泳いでいるように見えることから、人々の心を惹きつけます。
恋心を連想させるような可愛らしい紅白のグラデーションが特徴的な品種です。まるで水槽の中で優雅に泳ぐ金魚が、紅白の衣装を纏っているかのようにも見えます。紅色の花びらが情熱を、白色の花びらが純粋な心を表し、その二色のコントラストが、恋の甘酸っぱさを表現しているかのようです。
桜貝のような柔らかなピンク色が特徴的なダリアです。可憐で繊細なその姿は、見る人の心を穏やかに包み込みます。また、桜貝が海を連想させることから、「永遠の愛」「変わらぬ想い」といった、よりロマンチックな意味合いを持つ言葉も考えられます。
月の光を浴びて踊るような優雅な姿が特徴です。淡い色合いと繊細な花びらが、見る人の心を穏やかに包み込みます。淡い色合いと繊細な花びらは、優しさや思いやりの心を象徴しています。
純白の花は、清らかさや純粋さを象徴し、見る人の心を穏やかにします。また、かまくらダリアの丸くふっくらとしたフォルムは、温かみや包容力を感じさせ、感謝の気持ちを表すのにふさわしい花言葉と言えるでしょう。
ダリアの品種は、その魅力的な花の形や色、大きさなどが非常に多様で、正確な数は特定するのが難しいほどです。3万種類以上とも言われており、品種改良が盛んに行われているため、年々新しい品種が誕生しています。
その華やかな姿から、古くから人々に愛されてきました。その美しさは、多くの芸術家にインスピレーションを与え、数々の詩や歌に詠まれてきました。
ちゃんみなさんの『ダリア』を聴いてどのダリアを思い浮かべましたか?
ダリアの花は、その美しさだけでなく、様々な感情を私たちに呼び起こす、奥深い花です。楽曲を通して、ダリアの花言葉や、その花が持つ世界観に触れることで、私たち自身も新たな発見をすることができるでしょう。
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