コラムお盆に飾る花、お墓参りに供える花のマナーと選び方のポイント2024.08.17 Sat

お盆に飾る花、マナーと選び方のポイント

お盆に飾る花、ご先祖様への想いを込めて選ぶ:マナーと選び方のポイント

一年で最も大切なご先祖様を迎え入れるお盆。ご自宅の仏壇や、お墓に飾るお花は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切なものです。今回は、お盆に飾る花のマナーや、選び方のポイントをご紹介します。

故人の冥福を祈り、ご自宅を彩る仏壇の花

仏壇に飾る花は、ご先祖様への供養の気持ちを表すものです。一般的には、菊、百合、トルコギキョウなどが選ばれます。菊は仏花として最も一般的で、長持ちすることから重宝されています。百合は純粋な心を表し、トルコギキョウは感謝の気持ちを伝えます。これらの花だけでなく、故人が生前好んでいた花を選ぶこともおすすめです。故人の好きな花を飾ることで、より故人に近しい気持ちで手を合わせる事ができます。しかし、香りが強すぎる花や、枯れやすい花は避けるようにしましょう。

お墓に飾る花は、故人の眠る場所を美しく

お墓に飾る花は、故人の眠る場所を美しく飾り、供養の気持ちを表します。お墓参りに訪れる際、どのような花を供えようか迷われる方も多いのではないでしょうか。お墓に供える花は、故人を偲び、冥福を祈るための大切なものです。

お墓に供える花としておすすめの種類を5つご紹介

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1. 菊

お墓に供える花として最も定番なのが菊です。その理由は、花持ちが良いこと、種類が豊富で季節を問わず入手できること、そして仏教との深い結びつきがあることです。菊には、さまざまな色や品種があり、故人の好みに合わせて選ぶことができます。また、花が枯れても花びらが散乱しづらいため、お供えのお花として選ばれることが多いようです。菊にもスプレーマムやピンポンマムなどさまざまな種類があるため、見た目で選ぶといいでしょう。

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2. キンセンカ

菊の仲間であるキンセンカも、お墓に供える花としてよく選ばれます。菊と同様に花持ちが良く、鮮やかな黄色やオレンジ色の花が華やかさを添えてくれます。また、菊よりもややカジュアルな雰囲気があり、親しみやすい花としても人気です。キンセンカの花言葉は「別れの悲しみ」「寂しさ」。

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3. ユリ

純粋で美しいユリは、故人を想う気持ちを表す花としてふさわしいでしょう。香りが強く、存在感があるため、少しだけアレンジに加えるだけでも雰囲気が華やかになります。ただし、香りが苦手な方もいるため、周囲への配慮も必要です。

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4. カーネーション

カーネーションは、その丈夫さから長期間花を楽しむことができるため、お墓に供える花として人気があります。色も豊富で、故人の好きだった色を選ぶこともできます。母の日に贈られる花としても知られており、お母様を偲ぶ際に選ばれることも多いです。また、白色のカーネーションは故人に贈る花とされています。

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5. スターチス

春頃のお墓参りにおすすめのお花がスターチスです。スターチスはドライフラワーとしてもよく用いられていることからわかるとおり、少ない水分であっても枯れづらいという特徴があります。小さな花が集まって咲く様子が可愛らしく、他の花との相性も抜群です。また、花の色も豊富で、アレンジの幅が広がります。

その他

上記以外にも、リンドウ、トルコキキョウ、ガーベラなども、お墓に供える花として選ばれることがあります。季節の花を供えるのも良いでしょう。

選ぶ際のポイント

・故人の好きだった花:故人が生前好んでいた花があれば、それを選ぶのが一番です。

・季節の花:季節の花を供えることで、その季節を感じることができます。

・花の色:白は純粋、黄色は感謝、ピンクは愛情など、花の色にはそれぞれ意味があります。故人のイメージに合わせて選ぶのも良いでしょう。

・花持ちの良さ:お墓に長く飾りたい場合は、花持ちの良い花を選びましょう。

注意すること

・トゲのある花:バラやアザミなど、トゲのある花は避けるようにしましょう。

・ツルのある花:アサガオやクレマチスなど、ツルが伸びる花も避けるようにしましょう。

・毒のある花:彼岸花やキョウチクトウなど、毒のある花は絶対に避けるようにしましょう。

お供え花のお手入れ方法

お供えの花は、生花であるため、こまめな水換えが長持ちの秘訣です。毎日、または2日に一度を目安に、花瓶の水を清潔な水に替えてください。この際、茎の切り口を斜めに2~3cmほど切り戻すと、水の吸い上げがよくなり、花が長持ちします。また、水につかってしまう葉は、腐敗の原因となりますので、必ず取り除きましょう。花瓶は、毎回水換えの際に洗剤を使って洗うようにしましょう。特に、ぬめりが残っていると、雑菌が繁殖し、花が傷んでしまいます。ぬめりがひどい場合は、薄めた漂白剤で消毒すると効果的です。ただし、その後は十分にすすぎ、漂白剤が残らないように注意してください。花の種類によって、最適な水温や切り方などが異なります。それぞれの花に合ったお手入れ方法を調べてみましょう。また、花瓶の種類によっても、花の長持ちに影響を与えることがあります。お供えの花は、故人を偲ぶ大切なものです。こまめな水換えや、環境への配慮など、丁寧なお手入れをすることで、美しい状態を長く保つことができます。上記を参考に、ご供えの花を大切に守りましょう。

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まとめ

お供え花を選ぶ際は、故人への想いや、ご遺族の気持ちなどを考慮して、適切な花を選びましょう。

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